症例2 歯冠破折

 2012年4月初診、79歳の女性。右上3が折れたとのことで来院。歯冠部の歯質はないが、デンタルX線写真から歯根には十分な長さの歯質がある。もし抜歯となりブリッジを作製するとなれば、右上④5⑥の既存ブリッジを作り直すことになるし、ほぼ健全歯である右上1を切削する必要が生じる。このような大掛かりな治療を行わず、右上3の保存に努めるべきである。そこで、4月に矯正的挺出を開始し、6月に終了した。その後歯冠長増大術を行い、歯肉縁上歯質を確保した。暫く経過をみて特に問題が生じなかったので、2013年1月にメタルボンド冠を装着した。