症例2 歯根破折

 2014年2月初診、52歳男性。右上2の歯根破折が原因で来院。歯周ポケットが根尖まで達していたため保存することは不可能であり、抜歯した。通常ならばブリッジで修復するが、支台となる右上1も歯の神経がないことから折れやすい、また右上3は健全歯であり削去するのが勿体ない。一方、インプラントを植立する方法も考えられるが、ここの部位のインプラントは難しい。そこ で、この症例では左下1が唇側に飛び出しており、ここで良く唇を咬むことから、この歯をドナー歯として、2014年6月に左上2に移植することにした。暫く経過を観察し、2015年11月にメタルボンド冠を装着した。